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JP POP UNDERGROUND
curated by NANZUKA
at PARCO OSAKA イベントホール
2020.11.17-12.6
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この度、Parco Osaka は、渋谷の現代アートギャラリーNANZUKAのキュレーションによるグループ展、JP Pop Undergroundを開催いたします。本展覧会は、昨年NYとLAにあるJeffery Deitch ギャラリーを巡回したTokyo Pop Underground および、今年7月に渋谷パルコPARCO MUSEUM TOKYOで開催されたGlobal Pop Undergroundのコンセプトを踏襲した一連の企画展の最終章となります。
「Tokyo Pop Underground」において、Nanzukaは日本固有の歴史的な背景を引用しながら、「芸術のための芸術」という枠の外にいる日本人アーティストの文脈を紐解きました。元来、明治時代までの日本では、およそ芸術の類と人々に考えられていたものは、そのほとんどは実用品であり、それが故に大衆文化と融合しながら共に発展しました。書や屏風、襖絵、茶道具やネゴロなどの工芸品、キーホルダーとしての根付け、ポスターやブロマイドとしての浮世絵、そして見世物=興行のために作られた生人形(いきにんぎょう)と呼ばれるリアルな細工物まで枚挙に暇がありません。そして、これらの”創作物”は、大衆的であるが故に元来”ポップ”であり、アカデミックなアートから見て、”アンダーグラウンド”なものと呼ばれるものです。また、「Global Pop Underground」においては、Undergroundという定義が、もはやSex、Punk、Cyber、Science Fiction、Psychedelic、Street、Manga / Otakuといった、元来はHigh(高尚)に対するLow(低俗)と看做されてきた領域を巻き込んで、排他主義的な傾向を強める現在の先進国における社会状況に対するカウンターとして現れた現象とも受け止めることができる、という文脈を解説しました。つまり、これらは予定されたシナリオや、守られた価値、歪められて利用されている市民感情などに対する挑戦の軌跡とも呼べるものです。
本展 JP Pop Underground は、戦後の廃墟から再スタートを果たし、幾度の自然災害に見舞われながらも、その逆境を乗り越えながら未来を目指す日本という国をモニターにした、箱庭的な企画展です。ここに含まれる田名網敬一、空山基、山口はるみ、佐伯俊男、鬼海弘雄といった戦後を生きた日本人アーティストたちは皆、その革新性と独自性が故に、これまで日本の美術界ではあまり高い評価を受けてきませんでした。しかし、昨今のアートシーンのグローバル化によって、また若い世代のアーティストたちの支持によって、その評価は再び高まっています。本展が、地球規模で新たなウィルスの脅威に見舞われた昨今の世界状況にあって、人類の創造性が持つ本質的な強度と知性を体現する特異点となることを期待しています。(NANZUKA 南塚真史)
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<出演予定アーティスト>
Keiichi Tanaami
Harumi Yamaguchi
Hajime Sorayama
Toshio Saeki
Hiroh Kikai
Tetsuya Nakamura
Koichi Sato
Masato Mori
Hiroki Tsukuda
Haroshi
Akiyoshi Mishima
Ryuichi Ohira
Yoshiro Nishi
Makoto Taniguchi
Mitsunori Kimura
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